【邦画の感想】恋妻家宮本
ゆるっとした感想をかいていくよー。
優柔不断で、ファミレスのメニューすらすぐ決められない陽平。
妻とはなんとなく出会い、子供ができたと言われなんとなく結婚。
子どもはあっという間に大きくなり、結婚し家を出た。
50歳にして二人暮らしとなった。
ひょんな事から、若かりし頃妻に貸した本に挟まれた記入済みの離婚届を発見して…。
超気になった事。
宮本はなんの変哲もない高校教師。
クラスにちょっとヘビーな問題を抱えた男子生徒がいる。
が、そんな仕事熱心でもなく、あまり関心もないため気づきもしない。
そのため、男子生徒に対する対応がなんかイマイチ。
で、そんな宮本先生のその教師としてどうなの?
みたいに対応について
ズバズバと厳しくも的確な助言をする子が出てくる。
それはまぁ良いと思うんだ。
だけど、それが宮本の担任している
クラスの委員長的女子生徒(教え子)っていうのが。
なんかもう全然納得いかない。
女子生徒である必要性あるのかなこれ。
男子生徒は、短いシーンの中でもちゃんと10代らしく振舞い、
バカな事をし、落ち込み、10代の思春期の子供してる。
なのに、この女子生徒は妖精か何かなのかな?と思うほど
知的で、大人びていて、落ちついていて、ことあるごとに宮本に助言をしてくれる。
10代の子供が50代にさしかかろうという担任の先生に、助言。
人生2周目じゃないと出来ない。
せめて同僚とか先輩教師とかを出して、助言役をさせて欲しかった。
でも結構多いよね、こういう描写。マジカル女子児童。
何故か女性キャラクターは10代でも大人びていて助言とかする。
(※「500日のサマー」のクロエ・グレース・モレッツはあれはあれでキャラとして凄く良かった印象なので、この違和感の差はなんだろう?女子高生だから?うーん、自分でもよく分からないのだけど…。また観なおしてみようかな)
若くて、愛らしいが、物分かりが良くて、大人びていて、年が離れていても男性を助けてくれる。昔は気にならなかったんだけど、最近凄く違和感を感じる。
で、そういう描写をあちこちから当たり前に浴びまくっていると、
今度は現実世界の10代の女子児童達の事をそんな風に「大人びているもの」って
決めつけがちで、本来の姿との認識がズレてしまう…ってあるんじゃないかなぁ。
どっちにしろ20歳までは子供なので、のびのびと子供でいられるように、
成人した大人がきちんとその権利を守ってあげて欲しいなと思う。
もう一つ気になった事
天海祐希と阿部寛夫婦、酔っ払った天海祐希が阿部寛に迫るシーンがあったんですが、完全にギャグシーンというかオチ的な扱いをされていて、とてもショックだった。
なんかなー中年女性の性欲をギャグにして笑いものにする事や、笑ってもいいんだぞみじめだぞ面白いだろ空気…全然笑えないし本当に苦しく感じる。
女は若ければ若いほどいい、みたいな価値観早くぶっ壊れないかなぁ。
人のセックスを笑うな。どんな年代でもだ。
余談ですが、宮本と同じ料理教室の生徒として出てきた、細フレーム眼鏡でツンツンとした菅野美穂さんめっちゃ素敵だったよ。
おわり。